明治42年(1909年)創業、神保町のビヤホール「ランチョン」。4代目オーナー・鈴木寛さんに話を聞きながら、フォトグラファーのELLIさんが撮影しました。柔らか玉子のオムライス、ほろほろのビーフシチュー、ビールのお供のエスカルゴ、そして創業以来の生ビール。(『本の街』2025年6月号「フォトグラファーELLIの街探訪」第1回)

「でもお客さん来てくれるからねぇ」
――通し営業は大変では、と聞かれて。4代目オーナー・鈴木寛さん
「神保町には殆ど縁がなかった」というフォトグラファーのELLIさん(伊藤恵理さん)が、新鮮な目で「本の街」を歩く連載がはじまりました。第1回に訪ねたのは、洋食と生ビールで知られる名店「ランチョン」。初対面の店主に話を聞きながらの撮影です。
初夏の昼飲み。
お店のこと――レトロな階段をのぼって

靖国通りに面した入口から、レトロな階段で2階の店内へ。紙面の取材時点で、営業時間は平日11時から21時半まで。昼から夜まで通しで開いているのもこの店らしさです。

看板メニュー――ビールと、エスカルゴ

ワインと食べることが多いエスカルゴだが、30年ほど前から、ビールのお供として提供。バターとガーリックに、エシャロットとパセリを加えるのがランチョン流。料理1つにも、代々続く店主たちの想いが込められている。



店主のこと――4代目・鈴木寛さん
「今までで一番大変だったことは」と尋ねると、即答で「昨日だよ」。スタッフの急な休みの対応に追われたのだそうです。コロナ明けからの人手不足は、どこの飲食店にも共通の悩み。
実際、昼下がりの15時過ぎに、常連客や外国人客などが1組、2組とやってくる。がらんとする時間帯はなさそうだ。優しい眼差しの奥に、伝統の店を継ぐという宿命を背負い、地道に日々闘ってきた大変さを隠す。

お店データ
ビヤホール ランチョン
東京都千代田区神田神保町1-6
電話 03-3233-0866
創業 明治42年(1909年)
定休日 日曜・祝日
営業時間 平日11時〜21時半(2025年取材時)
最寄駅 神保町駅
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※住所・電話・定休日は『本の街』加盟店一覧(2026年9月号)より。営業時間は変わることがあります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
フォトグラファーELLIの街探訪 連載一覧
▶連載ページで全回の一覧と、ELLIさんが訪ねた店の地図を見る
第1回 ランチョン(この記事)
第2回 アディロンダック・カフェ
第3回 はせ部
第4回 銘茶豊田園&蕎麦処大宣
第5回 @ワンダーJG
第6回 ブックハウスカフェ
第7回 喫茶穂高
第8回 豆香房
第9回 萬羽軒
第10回 浅野屋
第11回 山形屋紙店
第12回 喫茶プペ
第13回 お茶の水ホテル昇龍館
第14回 神田淡平
第15回 大喜靴店
第16回 さかいやスポーツ
第17回 富士レコード社
伊藤恵理(いとう・えり/ELLI)
フォトグラファー。『本の街』で「フォトグラファーELLIの街探訪」を連載し、神田・御茶ノ水・神保町の店を毎月訪ね歩いている。
この記事は、神田・御茶ノ水・神保町の地域交流サロン誌『本の街』2025年6月号(Vol.2)掲載「フォトグラファーELLIの街探訪」第1回(写真と文・伊藤恵理)のご紹介です。
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『本の街』は1980年創刊。神保町の書店・出版社・喫茶店・ギャラリーとともに、本の街の今を毎月お届けしています。

