元パチンコ店「人生劇場」を改装した、図書館のように広い古書店「@ワンダーJG」。早稲田の漫画の貸本屋から始まったオーナー・鈴木宏さんは、文学・哲学・歴史からアメコミ、レトログッズまで並べ、「古本屋仲間を増やしたい」と語ります。フォトグラファーのELLIさんが、古書店の世界への熱い思いを聞きました。(『本の街』2025年10月号「フォトグラファーELLIの街探訪」第5回)

「古本屋仲間を増やしたい。面白い世界だと若い人たちにも知ってもらいたい」
――オーナー・鈴木宏さん
「神保町とほぼ縁がなかった」というフォトグラファーのELLIさんの探訪記、5回目。今回訪れたのは、神保町の古書店街にある「@ワンダーJG(アットワンダー ジージー)」。オーナーの鈴木さんに、古書店の世界への熱き思いを取材しました。
古本屋をカルチャーの発信地に
お店のこと――元パチンコ店の広大な古書店


2年半前にオープンした「@ワンダーJG」は、古本屋のイメージを打ち破るような広大な店内、整然と並ぶ美しさ、幅広いジャンルにわたる豊富な品揃えで、まるで図書館のようだ。
品揃え――文学・哲学からアメコミまで
「@ワンダーJG」は文学・哲学・歴史を中心にアメコミ系の本やレトログッズまで幅広く品揃え。一方、同じ神保町にある「@ワンダー本店」ではSF・ミステリー・映画などをメインに扱っている。充実した古本やグッズを、外国人客も大量に買っていくらしい。



店主のこと――貸本屋から40年
オーナーの鈴木宏氏が早稲田に漫画の貸本屋を作ったのが40年前。90年代半ばには神田に「ブックパワーRB」をオープン。世はバンドブーム到来で、小沢健二など邦楽ロックが一世を風靡しており、本よりも雑誌、ポスター、パンフレットなどサブカルチャーに特化した店だった。それまで神田に来なかった10代女性やコレクターなどが集まってくるようになった。
かつて都内に800軒あった古書店は、今は500軒に。古書店の収益は本の売上だけでなく、豊洲の市場のように毎日古書組合の業者が集まって行う蔵書の売り買いにもあるのだそうです。毎年春・秋の「神田古本まつり」に加え、「全ニッポン古本博覧会」という大きなイベントで日本中、世界中から人を呼びたい、と鈴木さんは目を輝かせます。

お店データ
古書 @ワンダーJG
東京都千代田区神田神保町(2023年2月開店)
※住所・営業時間は公開前に確認
@ワンダー本店(SF・ミステリ・映画ほか)
東京都千代田区神田神保町2-5-4/電話 03-3238-7415
最寄駅 神保町駅
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※住所・電話・定休日は『本の街』加盟店一覧(2026年9月号)より。営業時間などは変わることがあります。お出かけ前にお店にご確認ください。
フォトグラファーELLIの街探訪 連載一覧
▶連載ページで全回の一覧と、ELLIさんが訪ねた店の地図を見る
◀前回:第4回 銘茶豊田園&蕎麦処大宣
▶次回:第6回 ブックハウスカフェ
第1回 ランチョン
第2回 アディロンダック・カフェ
第3回 はせ部
第4回 銘茶豊田園&蕎麦処大宣
第5回 @ワンダーJG(この記事)
第6回 ブックハウスカフェ
第7回 喫茶穂高
第8回 豆香房
第9回 萬羽軒
第10回 浅野屋
第11回 山形屋紙店
第12回 喫茶プペ
第13回 お茶の水ホテル昇龍館
第14回 神田淡平
第15回 大喜靴店
第16回 さかいやスポーツ
第17回 富士レコード社
伊藤恵理(いとう・えり/ELLI)
フォトグラファー。『本の街』で「フォトグラファーELLIの街探訪」を連載し、神田・御茶ノ水・神保町の店を毎月訪ね歩いている。
この記事は、神田・御茶ノ水・神保町の地域交流サロン誌『本の街』2025年10月号(Vol.6)掲載「フォトグラファーELLIの街探訪」第5回(写真と文・伊藤恵理)のご紹介です。
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『本の街』は1980年創刊。神保町の書店・出版社・喫茶店・ギャラリーとともに、本の街の今を毎月お届けしています。

