明治12年(1879年)創業、神保町の和紙専門店「山形屋紙店」。あと3年で創業150周年を迎える老舗を支えるのは、4代目に嫁いで40年余り店を守る店長の田記有子さんです。手頃な和紙から全国の手すき便箋まで、フォトグラファーのELLIさんが取材しました。(『本の街』2026年4月号「フォトグラファーELLIの街探訪」第11回)

「川があって水がきれいじゃないと、良い和紙はできないんです」
――店長・田記有子さん
ELLIさんが神保町の店を訪ねる連載、11回目は明治12年創業の老舗「山形屋紙店」。オーナー夫人で店長の田記(たき)有子さんに話を聞きました。
美しい和紙と和小物の人気店
お店のこと――扉を開けるとなつかしい香り

店の扉を開けるとなつかしい香りに包まれる。そして目を奪われるような美しい和紙のコレクション。
海外から和紙を探しに来るお客さんも多く、年に1回フランスから大量に買い付けに来て、この店の和紙でアート作品を創作するアーティストもいるそうです。



看板の品――「季節の富士」のハガキとタペストリー



タペストリーは同時に商品見本の役割も果たし、この紙が欲しい、と要望されることも多いと言う。
店長のこと――田記有子さん
「和紙の原料となる楮を栽培しているところや、和紙を作る道具を作る職人さんも減っている」とさみしそうに語る。
田記さんは毎年のように全国の産地に足を延ばし、自然環境や和紙を漉く工房を訪ねています。取材時の目標は「今年は岐阜の美濃に行きたい」。
和紙の魅力をもっと広く伝えたいと、国内外を問わず積極的に人とつながり、インターネットやAIも駆使するパワフルな有子さんに圧倒された。
お店データ
山形屋紙店
東京都千代田区神田神保町1-15-5
電話 03-3221-7829
創業 明治12年(1879年)
定休日 日曜・祝日
最寄駅 神保町駅
▶お店のページ(地図・関連記事) ▶Googleマップで見る
※住所・電話・定休日は『本の街』加盟店一覧(2026年10月号)より。お出かけ前にお店にご確認ください。
フォトグラファーELLIの街探訪 連載一覧
第1回 ランチョン
第2回 アディロンダック・カフェ
第3回 はせ部
第4回 銘茶豊田園&蕎麦処大宣
第5回 @ワンダーJG
第6回 ブックハウスカフェ
第7回 喫茶穂高
第8回 豆香房
第9回 萬羽軒
第10回 浅野屋
第11回 山形屋紙店(この記事)
第12回 喫茶プペ
第13回 お茶の水ホテル昇龍館
第14回 神田淡平
第15回 大喜靴店
第16回 さかいやスポーツ
第17回 富士レコード社
▶連載ページで全回の一覧と、ELLIさんが訪ねた店の地図を見る
伊藤恵理(いとう・えり/ELLI)
フォトグラファー。『本の街』で「フォトグラファーELLIの街探訪」を連載し、神田・御茶ノ水・神保町の店を毎月訪ね歩いている。
この記事は、神田・御茶ノ水・神保町の地域交流サロン誌『本の街』2026年4月号掲載「フォトグラファーELLIの街探訪」第11回(写真と文・伊藤恵理)のご紹介です。
『本の街』は1980年創刊。神保町の書店・出版社・喫茶店・ギャラリーとともに、本の街の今を毎月お届けしています。

