「激辛」という言葉が生まれた店――神田の老舗煎餅店「神田淡平」と6代目【ELLIの街探訪 第14回】

フォトグラファーELLIの街探訪(14)神田淡平

明治17年(1884年)創業、神田の老舗煎餅店「神田淡平(あわへい)」。1980年代に「激辛」煎餅を売り出し、「激辛」という言葉で流行語大賞の銀賞を獲得した店です。取材の数日前には6代目の天宮麻耶さんが店に立ち始めたばかり。フォトグラファーのELLIさんが訪ねました。(『本の街』2026年7月号「フォトグラファーELLIの街探訪」第14回)

神田淡平の6代目・天宮麻耶さんと煎餅
6代目の天宮麻耶さん(写真・伊藤恵理、以下同)

「娘が小学校2年生になったのを機に、手が離れたので今週からお店を見ることになりました」

――6代目・天宮麻耶さん

ELLIさんが神田・神保町の店を訪ねる連載、14回目は神田の老舗煎餅店「神田淡平」。5代当主・鈴木敬さんの娘で、6代目としてデビューしたばかりの天宮麻耶さんに話を聞きました。

目次

「激辛」という言葉 発祥の店

お店のこと――すべて手作りの煎餅

神田淡平の外観
永六輔さん直筆の暖簾がかかる神田淡平の店先

米を粉にして生地を作るところからすべて手作りの贅沢な淡平の煎餅は、明治17年から葛飾区青戸の工場で作られている。神田の店は、昭和42年からもう60年近い。

永六輔さん直筆の作品
淡平の煎餅をこよなく愛した永六輔は、店の暖簾を直筆で提供。店内にもその作品がいくつも飾られている

看板の品――「激辛特辛子煎餅」

昔ながらの醤油煎餅のほか、ごま煎餅、うなぎ煎餅、生姜煎餅など多種類の味を楽しめるが、注目は辛さがウリの「七味山椒煎餅」、さらにそれの上を行く辛さを追求して4代目の鈴木昭氏が考案した「激辛特辛子煎餅」だ。本当に辛いので辛党でない方はご注意を。

「激辛」で流行語大賞銀賞を受けた表彰状
1986年、流行語大賞の銀賞を獲得した「激辛」
神田淡平の店内の煎餅
常連客も多く、取材中も客足が途切れなかった
贈答用の煎餅詰め合わせ
贈答に人気の多種類の煎餅詰め合わせ
お手頃な煎餅の詰め合わせ
お手頃な詰め合わせも

店のこと――5代目の妻と6代目

5代目の妻・佐代子さんと6代目の麻耶さん
5代目の妻・佐代子さん(左)と6代目の麻耶さん

5代目の妻・佐代子氏と共に店を守る様子は、既に板についていて頼もしい。

明るい笑顔の6代目・麻耶さんが、老舗にどんな新しい風を吹かせるのかも楽しみです。

お店データ

神田淡平(あわへい)
東京都千代田区内神田2-13-1
電話 03-3256-1038
創業 明治17年(1884年)
営業時間 平日9時〜19時半、土曜10時〜17時
定休日 日曜
▶お店のページ(地図・関連記事) ▶Googleマップで見る
※住所・電話・営業時間は『本の街』加盟店一覧(2026年10月号)より。お出かけ前にお店にご確認ください。

フォトグラファーELLIの街探訪 連載一覧

第1回 ランチョン
第2回 アディロンダック・カフェ
第3回 はせ部
第4回 銘茶豊田園&蕎麦処大宣
第5回 @ワンダーJG
第6回 ブックハウスカフェ
第7回 喫茶穂高
第8回 豆香房
第9回 萬羽軒
第10回 浅野屋
第11回 山形屋紙店
第12回 喫茶プペ
第13回 お茶の水ホテル昇龍館
第14回 神田淡平(この記事)
第15回 大喜靴店
第16回 さかいやスポーツ
第17回 富士レコード社
▶連載ページで全回の一覧と、ELLIさんが訪ねた店の地図を見る

伊藤恵理(いとう・えり/ELLI)
フォトグラファー。『本の街』で「フォトグラファーELLIの街探訪」を連載し、神田・御茶ノ水・神保町の店を毎月訪ね歩いている。


この記事は、神田・御茶ノ水・神保町の地域交流サロン誌『本の街』2026年7月号掲載「フォトグラファーELLIの街探訪」第14回(写真と文・伊藤恵理)のご紹介です。

『本の街』は1980年創刊。神保町の書店・出版社・喫茶店・ギャラリーとともに、本の街の今を毎月お届けしています。

▶『本の街』のnoteでは、連載のバックナンバーを順次公開しています

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この記事を書いた人

神田・御茶ノ水・神保町の地域交流サロン誌『本の街』編集部。1980年創刊。毎月10日発行、加盟店を中心に60か所以上で無料配布しています。

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