神保町グルメ案内――喫茶・カレー・洋食・そば、『本の街』が訪ねた店

古本を探して歩き疲れたら、どこでひと息つきましょう。神保町は本の街であると同時に、100年続くそば屋や明治創業のビヤホール、買った本をひらく喫茶店、そして「カレーの街」としても知られる、食の街でもあります。このページでは、『本の街』がこれまで訪ね、記事にしてきた飲食店をまとめました。気になるお店は、記事で店主の言葉や写真と一緒にどうぞ。

もくじ:喫茶店で、本をひらく カレーと洋食――本の街の定番 そばと和の味 おみやげに

喫茶店で、本をひらく

買ったばかりの古本を最初にひらく場所。神保町・お茶の水には、何十年も同じ味と空気を守ってきた喫茶店が点在しています。

喫茶 穂高

御茶ノ水駅前、山小屋風の店内で70年。紳士服店の一角でお母さまが始めた喫茶コーナーが始まりです。名物はマーマレードとバターを添えたトーストと、5種の豆を合わせた自家ブレンド。仙台藩伊達家の家臣の末裔という店主が語る、店の外に続く江戸の歴史も読みどころ。

神田駿河台4-5-3/日曜・祝日休

喫茶 プペ

1970年から神田錦町の路地裏で営む、昭和の面影を残す喫茶店。店名はフランス語の「人形」。創業者が当時の有名店のシェフから教わったという本格欧風の特製カレーと、名物のスパゲッティ・ミラネーゼが看板です。

神田錦町3-13-11/日曜・祝日休

豆香房

神保町の事務所兼焙煎所で、代表が朝から晩まで豆を焼く自家焙煎の珈琲店。1日50〜60kg、月に約1トン。30〜40種類の豆から朝・昼・午後で入れ替わる「日替わりコーヒー」を目当てに、毎日通う人も。豆の持ち帰りもできます。

神保町本店:神田神保町1-39-9ほか

ブックハウスカフェ

絵本に囲まれた子どもの本の専門店。売り場の真ん中にカフェがあり、奥にはギャラリー、裏通りには隠れ家のようなバー「Lilypad」。古書店街のオアシスのような店で、親子連れにも大人にも。

神田神保町2-5


カレーと洋食――本の街の定番

神保町といえばカレー、そして老舗の洋食。明治から続くビヤホールも、ジャズの流れるホテルの食堂も、この街の味です。

ビヤホール ランチョン

明治42年(1909年)創業、靖国通りに面したビヤホール。レトロな階段を上った2階で、とろりとした卵のオムライス、ほろほろのビーフシチュー、ビールに合わせるエスカルゴを。創業以来、生ビールを注ぐのは店長だけ。昼から夜まで通しで営業しているのもこの店らしさです。

神田神保町1-6/日曜・祝日休

お茶の水ホテル 昇龍館(Jazz Olympus)

昭和25年(1950年)創業、手塚治虫も泊まったという老舗ホテル。昼からは朝食会場が「Jazz Olympus」になり、レコードのジャズを聴きながら、インドカレー風のスパイシーな名物「赤いチキンカレー」を。営業時間はお店にご確認ください。

神田小川町3-24

アディロンダックカフェ

ニューヨーク帰りの店主が集めたレコードや品々に囲まれた、ジャズのライブが聴けるカフェ&バー。店名は帰国前に家族でキャンプをしたニューヨーク州のアディロンダックから。NYの味をそろえたダイニングでもあります。

神田神保町1-2-9


そばと和の味

印刷・出版の職人や編集者の胃袋を支えてきた、町のそば屋と定食屋。親子で受け継がれる味が、いまも昼どきの行列をつくります。

そば処 浅野屋

水道橋にほど近い神田猿楽町で2025年に創業100年を迎えたそば屋。かつては近くの印刷会社の職人や出版社の人たちで昼も夜もにぎわいました。定番のごぼう天そば、上天丼、板わさを。毎朝そばを打つのは4代目です。

神田猿楽町2-7-6/日曜・祝日休

季節料理 はせ部

2024年に100周年を迎えた神保町の定食屋。3代目店主が毎朝4時半に豊洲へ向かい、その日いちばんの魚を仕入れます。一番人気は本マグロの刺身。昼は魚の定食に毎日行列ができ、夜は全国の地酒と。

神田神保町1-39/土曜・日曜・祝日休

蕎麦処 大宣 と 銘茶 豊田園

大正12年(1923年)創業の茶舗と、その息子さんが開いたそば屋が同じ屋根の下に。ひと晩寝かせたそばつゆへのこだわり、急須でお茶をいれる文化の今を、2組の夫婦が語ります。お茶はおみやげにも。

神田猿楽町1-4-4/土曜・日曜・祝日休

神田まつや(寄稿)

コロンビア出身の書き手が、明治17年(1884年)創業のそば屋、喫茶 穂高、レコード社、一誠堂書店を歩き、神田に重なる「時間の層」を読み解く寄稿。まつやでのお気に入りは天ぷらそば。

神田須田町1-13/日曜・祝日休


おみやげに

手みやげにしたい、神田の老舗の味。

神田淡平

明治17年(1884年)創業のせんべい店。1980年代に売り出した「激辛」せんべいから、「激辛」という言葉が生まれ流行語にもなりました。米を挽くところから手焼きまで、手間を惜しまない味。6代目の雨宮真耶さんが店に立ち始めたばかりのころを訪ねています。

内神田2-13-1/日曜休


ほかにも、こんなお店が

記事にはまだ登場していませんが、『本の街』の加盟店です。

  • 珈琲舎 蔵 茶器まで英国風の気品。神保町を愛する店主が趣味の良い空間を。(神田神保町1-26 矢崎ビル2F)
  • 漢陽楼 明治44年(1911年)創業、周恩来ゆかりの中国料理店。(神田小川町3-14-2)
  • avocafe アボカドを使った料理のカフェ。ライブや展示も。(神田神保町1-2-9)

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